地学 学年末試験問題 F1G

1998.3.7(土曜)1限実施 萩谷出題

T

惑星探査機パイオニア10号、11号、及びボイジャー1号、2号は、太陽系外の文明に遭遇した場合に備えて、 異星人向けのメッセージを載せていることは有名である。ところで、地球のことをまったく知らない異星人に、 地球という天体の説明をしようとする。君ならば地球のどのような特徴を説明するか。 地球の惑星(天体)としての特殊性、普遍性を考慮の上、簡潔にまとめて記せ。

U

地表での水のはたらきと、それが岩石や、岩石の集合としての地殻の改変、形成に及ぼす影響について、 以下の語群から必要なものを選んで簡潔に説明せよ。

語群: 海洋、蒸発、循環、溶脱、イオン、運搬、堆積、固結、大陸移動、変成作用。

V

地球の大気と気象現象について、以下の問いに答えよ

1)地球大気の垂直方向の層構造について、以下の語群から必要な語句を選んで簡潔に説明せよ。

語群: 熱圏、成層圏、対流圏、中間圏、オゾン層、電離層、オーロラ、圏界面、7-15km
   30km、50km、80km、300km、6400km、窒素、酸素、二酸化炭素、水蒸気、
   アルゴン、フロン、火山、水銀柱、赤外線、紫外線、宇宙線、温度上昇、
   温度低下、気温減率

2)地球大気はどのようにして現在の組成を持つようになったか、その歴史について簡単に説明せよ。

3)現在、地球の大気に関連して問題になっている現象をひとつ挙げて説明せよ。

4)太陽放射と大気との関わりについて、以下のa)、b)の場合にどのようなことが起こると予想されるか、簡潔に説明せよ。

a)太陽放射が現在よりもはるかに大きくなり、地表が500℃以上の高温になった場合。
b)太陽放射が現在よりもはるかに小さくなり、地表が-100℃以下の低温になった場合。

W

大気の運動について、以下の規模の異なる気象現象について、メカニズムを説明せよ。
(解答例: 海陸風→海岸と陸地で、昼夜で表面の温度差が生じるために、低温側から高温側に吹く風。)

a) 大気の大循環 b) 台風 c) 日本付近の冬の西高東低の気圧配置と季節風
d) 寒冷前線通過時の雷雨

X

 天体の絶対等級は、距離10pcにおいたと仮定したときの見かけの等級であり、天体の明るさは距離の2乗に反比例する。 また、天体の明るさは、等級が1上がるごとに2.5倍、5上がるごとに(2.5)5≒100倍になる。  以下の問いに答えよ。

1)太陽の絶対等級は4.9である。太陽から1000pc離れたときに、太陽の見かけの明るさは何等級になるか。

2)おおいぬ座のシリウスは、全天で太陽の次に明るい恒星であり、地球上での見かけの等級は-1.5である。シリウスの年周視差が0.4秒であるとするとき、その絶対等級を求めよ。
  ただし、年周視差は距離に反比例し、年周視差が1秒になる距離が1pc (=3.26光年)と定義される。また、(2.5)3≒16 として計算して良い。

Y

君がこの1年間の授業を通じて、もっとも興味を持った項目を記せ。あるいは、自分で調べたこと、採集したもの、観察したことなどがあれば、それについてでもよい。

以上


地学 学年末試験 F1G 解答用紙

1998.3.7(土曜)1限実施 萩谷出題

T



U



V
1)


2)


3)


4)
a)


b)


W
a)


b)


c)


d)


X
1)


2)


Y



F1G 番号___ 氏名________ 得点 ___.