金を含む岩石


含金礫岩 …酸素のきわめて少ない大気の証拠?

 南アフリカ・Witwatersrrand産出の含金礫岩。石英の円レキと、金色に光る黄鉄鉱のレキ、マトリックスからなる。
 黄鉄鉱の部分に金が含まれる。約27億年前の大陸内の盆地に、周囲から流れ込んで堆積。酸素の多い大気環境下では黄鉄鉱が分解されてしまうために、当時の大気組成に酸素が乏しかった証拠とされている。
 なお、金の他にウランの含有量が多いことでも知られる。堆積性のウラン鉱床も、酸素が少ない指標とされるが、近年その位置づけには議論がある。(大本、1994など)

  標本:今井 亮氏提供



地球史

indexに戻る