石灰岩中のウミユリの化石 …古生代の重要な造礁生物
ウミユリの化石。からだをつくる無数の節片は、
どれも円盤状〜星形の、ちょうど金太郎あめのように似た形をしていて、それが化石として残りやすい。
現在では半深海〜深海にひっそりと生活しているが、古生代の海では、生物礁をつくる重要な構成要素だった。
珊瑚礁の石灰岩はサンゴだけでできているのではなく、時代に応じて、
様々な石灰質の骨格や殻を持つ生物によって成り立っている。現在の珊瑚礁の石灰岩も、実はサンゴだけでなく、
石灰藻などの寄与が大きい。
写真は日立市大雄院北部の山中で、石碑に使われた岩石に浮き出たもの。古生代石炭紀頃。
相馬古生層の石灰岩中のウミユリ化石