メールの書き方について

 2002.2.4/2.19


 質問のメールはお受けしますが、せめて、以下のようなことは書いておいてください。相手が大人か小学生か、 どのような理由で質問しているかによって、答え方が異なります。メールアドレスだけでは、顔が見えないので、 相手の正体に常に不安がつきまとうのです。

1)初めましての挨拶。自分の名前、身分、所属を明らかにする。
2)どのような理由で、相手を知ったか、誰の紹介か、ホームページを見たのか、明らかにする。
3)自分の用件、質問などの内容。
4)どうしてそのような質問や依頼をするのか、理由や背景を説明する。自分はどのような努力をしたのか。*
5)丁寧な依頼の言葉
6)(連絡先を記したフッタ)

*)自分がその疑問解決のために、どのような努力をしたのか、それを書いてくださると、答える意欲が起きます。学びの手助けはできるだけしたいと思います。質問すれば答えてくれるのが当然だと思っていたり、答えだけが知りたいという横着な人には、かかわりを持ちたくありません。知恵や知識は、ただで得られるものではなく、いろいろな人の積み重ねがあって、そこに存在しているものだと思います。教えてもらうには、学問や相手に対しての、それなりの礼儀があってしかるべきだと思うのです。

(例)

××研究所 ○○先生

 初めてメールを差し上げます。武蔵工大で地学を非常勤で教えている、萩谷と申します。
 突然このようなメールを送りつける失礼をお許しください。じつは、前回の授業で第四紀の地質の話に関連して、 武蔵野台地のなりたちを紹介したいと思い、世田谷区内の地質断面図を探していて、 ○○先生が公開していらっしゃるページ(…)に検索でたどり着き、読ませていただきました。 たいへん参考になり、勉強させていただきました。貴重な資料を公開してくださっていることに、感謝を申し上げます
 そのことで、ひとつだけ質問があるのですが、もしよろしければお答えいただけないかと思い、 直接メールをいたしました。それは、「等々力渓谷の断面」のページでお書きになっていることですが、 矢沢川の流路が河川争奪で現在の等々力渓谷側に移ったのは、氷期のいつ頃であるか、ということです。 等々力周辺の沖積層の堆積状況、基底の高度分布などから、ある程度は推定できるかと考えたのですが、 周辺の公立施設では、過去の基礎掘削調査の記録などの資料が得られず、どうしてもわかりません。
 もしよろしければ、参考にされた事実・資料など、引用できるものでご存じでしたらお教えいただけないでしょうか。 勝手なお願いで申しわけありませんが、いつでも構いませんので、どうぞよろしくお願いいたします。

 2002.2.4 萩谷 宏(メールアドレス・住所・電話番号)

 架空の依頼メールです。あまりいい例ではありませんが、まあこのくらいでしょうか。参考にするのはけっこうですが、このまま質問内容を差し替えて書いて送らないでください。


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