地学概論(第5回)http://www.h-hagiya.com/gakugei/

2008.5.27 萩谷 宏

 

植物の進化―陸上生態系の出現

 

 

酸素分圧(濃度)の上昇:大気中の1%程度に達すると、オゾンが自動的に形成される。

 

 O2 → O + O   O2 + O    → O3(オゾン)

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*いずれの反応でも紫外線を吸収する

 

紫外線→DNAを損傷 *紫外線は10mの厚さの水でも遮断できる

オゾン層の形成 → 陸上への生物進出の条件

 

5.2億年前・カンブリア紀中期:最古の胞子の化石?

4.3億年前 陸上植物の化石

約4億年前 シダ植物の森林の形成?

 森林…土壌をつくり、物質のリサイクル可能、生態系の基礎

 腐りにくい丈夫な身体…石炭の形成→大気中の酸素分圧上昇

3.7億年前 脊椎動物の上陸(両生類の出現)、裸子植物出現

3億年前頃 石炭紀の大森林の形成…大陸移動との関係

 酸素分圧上昇、二酸化炭素濃度低下…気候の寒冷化

 ゴンドワナ氷床の形成

 

1.3億年前? 被子植物の出現、海洋に珪藻の出現

 花と実をつける植物…昆虫や鳥との共生関係成立

0.64億年前 恐竜など大型爬虫類の絶滅、哺乳類の適応放散へ

 森林で果実を食う哺乳類・・・サルの進化・発展

 ぶら下がり…直立姿勢の基礎、距離を測る目の発達、つかむ能力

 ・・・ヒトへの長い道の始まり