武蔵工大・工学部 土木工学科、建築学科 専門基礎科目
地学 講義プリント(改訂版) 2001.5.1/12.18
萩谷 宏
*レポートの書き方レポート提出者は、そのレポートの内容が、他者の著作物である書籍・論文・webサイトなどの引き写しでないことを、引用文献・参考資料などを明示することなどで、自力で証明しなければならない。
上記の注意を守らない場合、そのレポートは評価の対象にならないことがある。
テーマ:講義に関係した内容で、自分が興味を持ったものであれば、どの分野で書いても良い。
講義の際に紹介する参考書も、テーマ選定のヒントになるだろう。*テーマの選び方も採点対象となる。
@調べる
テーマを設定し、それについて資料を収集し、調べる。単行本や論文など、文献を読む。インターネット利用も可。
A考える
資料やデータの意味について考察し、自分で結論を引き出す。
複数の資料を調べると、情報の不一致に出くわすことがある。その原因を自分で判断しなくてはいけない。
学問は日々進展しているので、いつ、誰が書いた情報か、ということが、その情報の価値を評価する上で大事になる。
Bまとめる
資料から引用した情報と、自分の調べたこと、考えたことを区別して記述し、まとめる。引用文献、参考文献を明示すること。
レポートの書き方のポイント
理系のレポートは、目的・手法・実験・結果・考察・文献 …という基本を押さえていることが重要であるが、その形式はある程度変更してもかまわない。以下にレポートを書く上で押さえてほしいポイントを説明する。
*テーマ選定の理由
なぜ、そのテーマを選んだのか、その動機を述べる。それにより、評価者はその目的に見合った手法などを、必要に応じてアドバイスできる。
*どのように調べたか
科学的なデータの信頼性は、手法に再現性があるかどうか、ということにもかかってくる。途中の経過を記述することは大事である。文献学習の場合でも同じで、何を読んでまとめたのか、文献の選び方で信頼度が変わってくる。常に複数の手法や情報源を意識してそろえ、自分で確かめながら作業を進めるようにしたい。
*結果
データをいかにわかりやすく見せるか、ということも大事である。自分が何を伝えたいかを考え、必要に応じて、図・表・グラフなどを用いてデータを整理する。
失敗にも価値がある。結果がうまくいかなくても、うまくいかなかった理由がわかれば、それは他の人にも意味がある成果となる。
*感想
学術論文では必要ないが、レポート作成の過程で、自分が何を得たのか、感想も述べてほしい。テーマ選定の動機と対応して評価することができる。
*文献の明示
文中の引用文献、参考文献を明示すること。自分のオリジナルと、他者の業績を区別することは、自分が責任を持つ範囲を限定することでもある。
レポートは講義時間前後に講師に手渡すことを基本とする。レポートの電子メールによる送付は、サーバー不調などによる不達の可能性などを考え、これらの手段の補助としてのみ認める。成績評価に反映されるレポート提出の最終期限は、各学期の最終回の講義までとする。(それ以降は、試験をがんばりましょう。)
講師連絡先:萩谷 宏 hiroshi.hagiya@nifty.ne.jp
http://www3.justnet.ne.jp/~hagiya/01mt00.htm (講義内容まとめ)