自主ゼミ「武蔵野台地をあるく」出席カード(4/276/1土曜午前)

2002前期第1・2回(等々力渓谷)

 

実習内容の要約

1213万年前東京周辺は平らな地形をしていたが、海水の増減による海面変動により現在の地形ができた。古いところが高く、新しいところは低い。このことから現在の地形を調べることによってその土地の歴史を知ることができる。今回行った等々力渓谷は昔小さかった川が、谷沢川からショートカットした水が流れ込み、流量が増えたことによってできた深い谷である。このような川の浸食と堆積の効果も学んだ。(0116072)

*等々力渓谷は、小さな川幅に大量の水量が流れることによりつくられた東京で貴重な渓谷である。削り取られた断面を見ることにより、その歴史を知ることができる。今回実際見て、ここが海であった時期、川であった時、川からはずれた時などを断面を見ることにより、調べられることが分かった。(0116069)

*等々力渓谷を見て歩く。等々力渓谷は谷沢川から、海へショートカットした川の浸食によって、深く削り取られた谷である。谷の断面の地層を見ることによって、その土地の歴史的な出来事を知ることができる。また川の形状や、生えている植物、他にも地下水のわき出ているところなどを見てると様々な情報を得ることができる。(0116066)

 

*渓谷沿いに流れている谷沢川は、かつて谷頭を浸食していた際に九品仏川とぶつかった。そこで河川の争奪が起こり、谷沢川が九品仏川の流路を奪って水量を増し、下方浸食をすることで等々力渓谷ができあがった。(0031033)

 

質問・意見・感想など

*晴れた日に等々力渓谷を歩くのはとても気持ちがよかった。等々力渓谷は学校が近いもののあまり行ったことが無かったので新しい発見ができた。

 講義を実際の地層を直接見たり、触ったりできる環境で聞けたことが、理解しやすく、一層興味がわきました。その他にも炭素14による年代識別の方法、その裏情報もとても面白かった。

 ただ等々力渓谷を整備するときに新しい植物を植えたり、石を置いたり、舗装したりしてあったので、地層があまりはっきり見えなかったことが残念だった。

 地下水のことや、杭をどこまで差すかなど、建築的なことを学べたことがよかった。

 

*箱根の山は地下に熔岩があって、木の根が地中深くにいけないから、あの綺麗な森を構成できると聞いたことがあります。等々力の硬い地層でもそのようなことが起きているのでしょうか?

 

*初めて等々力渓谷に行ったが都内にこんなところがあるなんて思ってもいなかった。普段の忙しい生活とは別の感覚を味わうことができた。内容も実際に見ながら説明を聞くと理解しやすくて良いと思った。また機会があれば参加してみたいと思う。

 

*今回の実習を通じて、漸く等々力渓谷のできかたがイメージできるようになった気がします。また、透水層と不透水層の境界から水がわき出ているのを見て、いかに粘土層に水がしみこまないかがよく分かったと思います。関東ローム層も見られてよかったです。