*レポートの書き方 2002後期地学(2)
何のためにレポートを書いてもらうか
地学(2)で要求するレポートは、諸君の小さな卒業論文である。地球科学あるいはそれに関連する分野で、自分が興味を持ったことについて、君たち自身が調べ、考え、試し、確かめた内容を記録し、報告する。その過程で諸君が何を学び、何を得たか、ということが評価の対象になる。
従って、レポートの内容に完成度は要求しない。レポートをまとめるまでの過程で、どのようなことを諸君が学び、身につけたかがわかることが重要である。そのため、引用は最低限度に押さえ、諸君自身の活動内容がわかるようなレポートを期待する。
実験、観察などの具体的な活動を歓迎する。資料検索においても、多面的なアプローチや、批判的検討を加えてもらいたい。
テーマの選定は自由
講義に関係した内容で、自分が興味を持ったものであれば、どの分野で書いても良い。講義の際に紹介する参考書も、テーマ選定のヒントになるだろう。
作業手順
@調べる
テーマを設定し、それについて調べる。単行本や論文など、文献を読む。インターネット利用も可。必ず複数の情報源にあたること。
自分で実地調査したり、分析する作業を高く評価する。
二次情報は、誰かによって加工された情報であることを考えると、自分が目で見たり、経験で確かめた、一次情報・データの重要性がわかる。
A考える
資料の価値を自分で評価し、記述内容やデータを検討する。複数の資料を調べると、情報の不一致に出くわすことがある。その原因を自分で判断しなくてはいけない。学問は日々進展しているので、いつ、誰が書いた情報か、ということが、その情報の価値を評価する上でも大事になる。その点でも引用の明示は重要。
Bまとめる
資料から引用した情報と、自分の調べたこと、考えたことを区別して記述し、まとめる。
必ず引用文献、参考文献を明示すること。これは成績評価の最低条件である。
本の内容の引き写し、既存のwebサイトの丸ごとコピーがあった場合、成績評価の対象としない。オリジナルの記述であることを諸君自身が証明できなければ得点にならない。そのために、引用文献の明示や、引用箇所の明確な処理が必要である。
レポートは講義時間前後に講師に手渡すことを基本とする。レポートの電子メールによる送付は、サーバー不調などによる不達の可能性などを考え、これらの手段の補助としてのみ認める。
レポート〆切 2002.12.31必着
1月の講義では提出されたレポートの紹介・口頭発表など、授業での活用を考える。