学科 建築

地学(1)

Earth Science

2年    2単位    選択科目

担当教員     

 萩谷 宏

【授業概要・到達目標】

われわれをとりまく地球や宇宙のなりたちを理解し、人間生活に関わる自然環境のしくみについて、基礎的なことがらを学ぶ。また、自然災害や、産業活動の基盤となる資源の利用に関わるさまざまな問題について、判断する能力を身につける。

【成績評価】 出席+レポートで約50%、期末試験を約50%とする。

欠席分はレポートで埋め合わせることができる。授業中の質問についても成績評価の対象とする。

【履修心得】 

・地球環境の基礎を学ぶ科目である。

・高校で地学を履修していなくても問題なく受講できる。

【授業計画】

1.われわれはどこからきたのか …宇宙の構造、太陽系の起源

2.地球の年齢を測る …地球の層構造、地球型惑星の形成

3.酸素のない地球 …大気に酸素がたまるまでの長い歴史

4.陸上生物の出現 …せきつい動物の進化と上陸

5.石炭と石油のできかた …森林の形成とプランクトンの役割

6.恐竜の世界 …生物の進化と絶滅

7.氷期の気候変動 …21世紀は温暖化?寒冷化?

8.火山と地震の国・日本 …自然がもたらす災害と恵み

 9.地球の層構造 …地下深くのようすをさぐる

10.地球のエアコン …大気と海洋が運ぶ熱

11.変化する地表 …河川、海岸の科学

12.石と砂が語るもの …石材、砂の履歴

13.地殻は宝の山 …濃集のしくみ、資源の利用とその影響

14.都市化がもたらすもの …都市型災害

 

 前半は現在の地球の姿ができあがるまでの、地球の歴史を取り扱う。後半では、自然災害の多い日本の特質を理解するために、現在の地球システムを、さまざまなスケールで見ていく。

自然のなりたちを学ぶことは、人間が自然に働きかける上での基本である。地震・火山などの自然災害の多い日本の特質を理解し、地学の知識を将来活用して欲しい。

 

 講義はVTRと画像を使いながら進行する。講義内容の要旨や参考資料はwebにアップする。出席カードを毎回配布し、講義の要旨と質問や意見をそこに記入できるようにする。出席カードに書き込まれた学生の質問や意見に対しては、翌週の授業の最初に回答するとともに、webにもアップする。

 

【教科書】 各回でプリントを配布。

【参考書】 多岐にわたるので各回ごとに紹介する。講義全体では図表地学(浜島書店)、左巻・萩谷編・ブルーバックス版高校理科教科書地学(講談社)2003.6発行予定。

e-mail address】 hhagiya@eng.musashi-tech.ac.jp

【学生へのメッセージ】 

http://www.chemie.org/geo/ (授業記録サイト、質問用BBSあり)

・メールでの質問にも応じるが、上記BBSを利用されたい。

【オフィスアワー】 火曜日14:00-17:00

 


 

学科 都市基盤工学

地学

Earth Science

 

全学年    2単位    選択科目

担当教員     

 萩谷 宏

【授業概要・到達目標】

われわれをとりまく地球や宇宙のなりたちを理解し、人間生活に関わる自然環境のしくみについて、基礎的なことがらを学ぶ。また、自然災害や、産業活動の基盤となる資源の利用に関わるさまざまな問題について、判断する能力を身につける。

【成績評価】 出席+レポートで約50%、期末試験を約50%とする。

欠席分はレポートで埋め合わせることができる。また、授業中の質問も成績評価の対象となる。

【履修心得】 

・地球環境の基礎を学ぶ科目である。

・高校で地学を履修していなくても問題なく受講できる。

【授業計画】

1.われわれはどこからきたのか …宇宙の構造、太陽系の起源

2.地球の年齢を測る …地球の層構造、地球型惑星の形成

3.酸素のない地球 …大気に酸素がたまるまでの長い歴史

4.サンゴ礁の海の誕生 …コンクリートの由来

5.石炭と石油のできかた …森林の形成とプランクトンの役割

6.恐竜の世界 …せきつい動物の進化と大量絶滅

7.氷期の気候変動 …21世紀は温暖化?寒冷化?

8.火山と地震の国・日本 …自然がもたらす恵みと災害

9.地球の層構造 …地下深くのようすをさぐる

10.変化する地表 …河川、海岸の科学

11.地球のエアコン …大気と海洋が運ぶ熱

12.石と砂が語るもの …石材、砂の履歴

13.地殻は宝の山 …資源の利用とその影響

14.都市化がもたらすもの …都市型災害

 

 前半は現在の地球の姿ができあがるまでの、地球の歴史を取り扱う。後半では、自然災害の多い日本の特質を理解するために、現在の地球システムを、さまざまなスケールで見ていく。

自然のなりたちを学ぶことは、人間が自然に働きかける上での基本である。地震・火山などの自然災害の多い日本の特質を理解し、地学の知識を将来活用して欲しい。

 

 講義はVTRと画像を使いながら進行する。講義内容の要旨や参考資料はwebにアップする。出席カードを毎回配布し、講義の要旨と質問や意見をそこに記入できるようにする。出席カードに書き込まれた学生の質問や意見に対しては、翌週の授業の最初に回答するとともに、webにもアップする。

 

【教科書】 プリントを配布する。

【参考書】 多岐にわたるので各回ごとに紹介する。講義全体では図表地学(浜島書店)、左巻・萩谷編・ブルーバックス版高校理科教科書地学(講談社)2003.6発行予定。

e-mail address】 hhagiya@eng.musashi-tech.ac.jp

【学生へのメッセージ】 

http://www.chemie.org/geo/ (授業記録サイト、質問用BBSあり)

・メールでの質問にも応じるが、上記BBSを利用されたい。

【オフィスアワー】 火曜日14:00-17:00


 

学科 建築

地学(2)

Earth Science

 

2年     2単位    選択科目

担当教員     

萩谷 宏

【授業概要・到達目標】

多様な自然環境についての学習を深め、人間生活に関わる自然環境のしくみについて、より深く理解する。また、自然と人間との関わりで生じるさまざまな問題について学び、合理的に対応する能力を身につける。

【成績評価】 出席点を約50%、期末のレポートを約50%とする。期末試験は行わない。

 

【履修心得】 前期の地学(1)を履修していることを前提として講義を進める。未受講の場合は、webにアップしてある資料などで前期の内容を把握しておくことを勧める。

【授業計画】

 

T.さまざまなスケールの地学現象

 

1.お日さまの科学 …太陽という恒星

2.宇宙の大構造 …銀河とブラックホール

3.太陽系の初期史 …隕石の情報と月面探査

4.生きている地球 …活動的な惑星の姿、地震・火山

5.大陸と変動帯 …山脈形成とその後の変化

6.石灰岩と炭素循環 …生物がつくる地球環境

7.宝石はなぜ美しい …鉱物の科学

 

U.地球の物質循環システムと生態系保全の意味

 

8.海のめぐみ …地球環境と安定化と海洋生態系のしくみ

9.砂漠と森林 …陸上のさまざまな環境と生態系

10.島・小さな地球 …島の一生と独自の生物相のなりたち

11.後氷期の人類 …文明の成立と自然システム

12.大地の恵み …資源の利用と環境破壊 日本の鉱業史。

13.第四紀の地質 …海面変動と地形、関東ロームの起源。

14.大地の変動 …多摩川の履歴、都市化と自然環境

 

 期末レポートのテーマは、上記の講義内容と共通する必要はない。調べ方、まとめ方についての簡単な指導を行う。

 

 映像及び画像の使用、出席カードの使い方、質問に対する回答の方法など、講義の進め方については地学(1)と同様である。

 

 

【教科書】 各回ごとにプリントを配布する。

 

【参考書】 取り扱う分野が多岐にわたるので各回ごとに紹介する。

 

e-mail address】 hhagiya@eng.musashi-tech.ac.jp

【学生へのメッセージ】 レポートのテーマは自由。自分なりの問題意識を持って、主体的に学習を進め、レポートをまとめて欲しい。

・質問や相談はできるだけBBSを利用されたい。

【オフィスアワー】 特に設定しない。

 


 

学科 共通分野

武蔵野台地を歩くゼミナール

Fieldworks on the Musashino Terrace

 

1年     2単位    選択科目

担当教員     

萩谷 宏

【授業概要・到達目標】

武蔵野台地の地形・地質を観察するゼミナール。第四紀の地形形成と地盤の成り立ちを、現場での観察から学ぶ。主に休日に野外に出て観察を行うが、その準備として、室内での地形図・地質図・航空写真・衛星写真などの読図により情報を読みとる訓練を行う。関東ローム層に含まれる火山灰鉱物の検出などの室内作業も行う。

【成績評価】 出席数とレポートの採点を50%、室内作業・野外活動の平常点を50%とする。

 

【履修心得】 誰でも受講できるが、地学、地学(1)、地学(2)を同時に履修しているか、過去に履修していると、理解の助けになると思われる。地学を未履修でも興味と意欲があれば問題ない。

【授業計画】

室内実習

1.地形図の読図1

2.地形図の読図2

3.新旧の地形図を読み比べる …大都市東京の変遷

4.数値地図の利用法

5.空中写真の読図1

6.空中写真の読図2 活断層が作る地形

7.地質図の読み方1 走向と傾斜の意味

8.地質図の読み方2 地質構造を読む

9.地質図の描き方

10.衛星写真の利用法

11.室内実験1 岩石・鉱物の識別法

12.室内実験2 貝化石の同定

13.室内実験3 関東ローム中の火山灰鉱物の洗い出し

14.まとめ

 

野外実習

1.地形図の読み方、大学周辺での簡易測量

2.東急東横線沿いの地形観察

3.等々力渓谷の地質断面観察

4.多摩川河床の化石観察(宿河原堰下流)

5.崖線と湧水 武蔵国分寺跡〜貫井〜野川公園

6.立川断層を歩く 矢川〜玉川上水〜箱根ヶ崎

7.多摩丘陵の地質(海成層と関東ローム層) 生田緑地

 

*野外実習内容については2002年度の活動を参考にされたい。

 http://www.chemie.org/geo/02mt0b.htm

 

【教科書】 プリントを配布する。

【参考書】 

・東京の自然史 貝塚爽平 紀伊國屋書店

Exercises in Physical Geology. Hamblin & Howard, Prentice Hall

e-mail address】 hhagiya@eng.musashi-tech.ac.jp

【学生へのメッセージ】 

 大都市東京のあしもとを見つめてみよう。

【オフィスアワー】 特に設定しない。