2004前期末試験に関するコメント
2004.07.31
今回の期末試験は、例年とほぼ同じ形式で、1問10点の論述を10題とおまけの論述をひとつ、計110点満点の試験とした。
得点を1/2にして、これまでの各回提出の出席カードによる課題点、またはレポート点(加算または一発勝負の得点の高い方)に加え、総合成績とする。
今回の出題のポイントは、第1問と第11問であった。他は事前に予告した内容で、授業内容に沿ったことを問う形式であるが、第1問では、太陽系の起源に関する情報ではなく、それを得る方法について問うている。答えを丸暗記するのではなく、自分の頭でどれだけ考えたか、考えているかが見えていると思う。第11問でも同じで、いわゆる大学での地学不要論について意見を述べさせるもので、決して答えを押し付けるものではなく、自由な議論を展開してもらうつもりで出題した。したがって不要論を肯定する内容でも論旨がしっかりしていれば平等に評価する。例えば、「地学は大学教育では不要である。高校以下できっちりと身に付けるべき日本人の常識であるから、高校以下での地学を必修にすれば充分である」という答も想定していた。
実際に学生諸君の答案を読んでいると、第1問に関しては非常に出来が悪いが、第11問に関しては、なかなか面白い意見を読むことができて、地学不要論の頭の固い教職員に読ませたくなるものがいくつもあった。「なぜ地学を学ぶのか」ということは、講義中でも何度か取り上げて、諸君なりの理由を考えてもらったので、意識してくれたものと思うが、なかなか頼もしい意見があった。以下に抜粋して取り上げたい。
(途中)