地学(2)

2008.10.7

 

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(復習)
太陽放射

 地球表面の諸現象をコントロールするもの

 

太陽表面の磁場

 高温のガス(水素、ヘリウムを主):プラズマ

 原子核と電子がはずれてバラバラ=電荷を持つ粒子

 電荷を持った粒子の運動=電流、電磁誘導で磁場生成

 

 ガスの運動そのものが磁場をつくり、磁場がガスの運動をコントロールする

 

太陽表面の黒点

 強い磁場によりガスの対流による熱供給が遮られ、温度が周囲(6000K)より低い(約4000K)ので暗く見えるところ。

 

E=σT4

(ボルツマンの法則、T:物体の表面温度、E:放射量、

 σ:ボルツマン定数)

 

 黒点が多いときは、周囲に白斑と呼ばれる高温領域が増えて、太陽全体としては放射量は増加する。

 

太陽が放射するもの

 電磁波以外に様々な粒子

 プラズマ流=太陽風 電子や水素・ヘリウムの原子核

 秒速500kmくらいの流れ、太陽から宇宙空間に放出

 

 太陽宇宙線:秒速数万kmの高速の粒子

 ニュートリノ:核融合反応の際に放出・光の速度

 

太陽風によって高エネルギーの銀河宇宙線が遮られる

(大気上層での窒素→放射性炭素の生産に関係)

古い木の年輪を調べて、放射性炭素の割合を調べると、銀河宇宙線量が一定として、過去の太陽風の強度がわかる。

 

太陽風が強い時・・・太陽表面の磁場活動が強い(フレア等)

         =黒点も多い

 

地球のしくみ

 太陽放射のうち、有害なものを大気上層でブロック

 X線、宇宙線、太陽風、紫外線

 

 

宇宙は広い

太陽のような恒星が無数に存在する

 

 銀河−恒星の集合体。

数千億の恒星が中心のまわりを回転

 

 銀河のつくる大構造

 ・グレートウォール

ボイド

 

   ダークマター問題:ニュートリノやブラックホール

 

 宇宙の中での距離を測る

 

 直接測る:太陽系内ならば光や電波の往復時間

  月にレーザー光:1年に1cmずつ遠ざかっている。

 

 年周視差:数十光年から数百光年まで

  地球の公転軌道の直径3億キロ 見える位置のずれ

 

 最大で0.7秒 

 

 HR図や変光星の周期光度関係を利用

  絶対等級を知り、見かけの等級と比較して距離判定

 ・・・銀河系内か、隣の銀河まで。

 

 超新星爆発の明るさや、銀河全体の明るさから計算

 ・・・近くの銀河までの距離

 

 赤方偏移で後退速度を求め、ハッブルの法則で距離に換算

・・・遠くの銀河との距離