地球の砂漠 |
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砂漠の太陽 砂漠の砂 地球上の砂漠分布(回転地球図) →本編から サハラ2カット 風で飛ぶ砂丘の砂 荒れた砂漠 サボテンの砂漠 CG地球+水蒸気 CG地球雲がわく 地球(北極中心北半球) 雲の分布累積 砂漠の分類4種類画面合成 |
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11 3 8 9 5 7 4 11 11 6 26 |
Q 番組ではサハラ砂漠を取り上げて紹介しましたが、地球上の様々な場所で、砂漠がみられます。 Q 砂漠に分類される場所は、陸上の4分の1もの面積を占めます。 Q 砂漠の定義には決まったものはありません。非常に乾燥した地域を指して砂漠と呼びますが、それは降水量と蒸発量のかねあいで決まります。 Q そして、乾燥地域は大気の動きや海水の流れ、地形などの様々な要因で作られます。 Q 地球には、水が水蒸気として蒸発し、雨や雪となって地上にもたらされるしくみがあります。 Q 海の水が蒸発し、雲を作り、陸域に雨を降らせます。雨水は土壌に地上の生物をはぐくみ、河川を通じて海に戻ります。 Q 緑の大地は、水蒸気が作る雲によって支えられます。奇跡の生命の星をささえているのは、地球を取り巻く大気と大気に含まれる水の循環なのです。 Q 水蒸気の運ばれる様子は、雲の動きとしてみることができます。 Q 水蒸気の運ばれ方は、一様ではなく、場所によって不均一があります。そこに砂漠を生み出す秘密があります。 Q 砂漠のできる場所は、次のように分類することができます。 Q 大気の大循環がつくる砂漠、 大陸の内部に出来る砂漠、 山脈の風下にできる砂漠、 そして、寒流の沿岸にできる砂漠です。 Q 世界中の砂漠は、この4つの砂漠のできる場所の条件のうち、ひとつ以上の条件があてはまります。 |
大気の大循環が作る砂漠(中緯度砂漠) |
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風紋 砂丘 砂丘 サハラ 地球の乾燥地域をつくる循環 水温分布 これまでに出てきた風景 エアーズロック バングルバングル ノースポール ハマスレイ地域 空と雲 砂嵐 植物 長く延びる根 全体 開花3カット カンガルー+ダチョウ 山火事 バンクシア 実が開く 焼け跡 新しい芽 |
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2 2 2 11 19 11 19 4 6 8 4 7 4 2 4 7 3 3 2 2 3 3 2 7 |
Q 番組でも紹介したサハラ砂漠のように、大気の大循環の中で、常に乾燥した風が吹き下りる、中緯度高圧帯とよばれる地域が、地球の赤道の南北に広がっています。 Q このような地域には、砂漠が作られやすく、多くの砂漠が赤道をはさんで20度から30度の緯度に集中します。 Q サハラ砂漠の他にも、カラハリ砂漠やオーストラリア砂漠、アラビア半島など、多くの砂漠があります。 Q オーストラリア大陸内部では、長期間の浸食でつくられた、さまざまの地形が見られます。 Q オーストラリア内陸に拡がる乾燥地帯には、いくつもの砂漠と草原が拡がっています。 Q 砂漠は、強い日射や、昼と夜の温度差など、生物にとっては厳しい環境です。 しかし、さまざまな工夫によりそこに適応した生物たちが、たくましく生きている世界でもあります。 Q 水を蓄えるしくみをもった植物や動物。 この植物は、地下水に届くまで根を長く伸ばしています。 Q オーストラリア大陸は、ゴンドワナ大陸が分裂して以降、他の大陸とほとんど接点がなく、隔離されていました。そのため、固有の動植物が進化し、独自の生態系が形成されています。 Q 乾燥した土地では、しばしば山火事がおきます。 Q しかし、バンクシアという植物は、山火事による500℃以上の熱を受けて、初めて実を開きます。 Q そして、山火事でできた裸の土地に子孫を残します。 Q 山火事という悪条件をも巧みに利用しているのです。 |
大陸内部に作られる砂漠(内陸砂漠) |
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ユーラシア大陸CG (ゴビ砂漠) 遊牧民 馬の軍団 タクラマカンから黄土高原の図 タクラマカン砂漠 砂丘 黄土高原 黄土の浸食、削られた谷 黄河激流2カット 黄河空撮 黄砂現象−日本(都市) 望遠 降り積もる黄砂 葉の上につもる砂 |
9 9 8 2 3 4 7 8 14 6 7 6 4 3 5 4 3 |
Q 大陸の内部で、海から離れた地域には、水蒸気の供給が少なく、砂漠が発達します。 Q ユーラシア大陸の中央部、モンゴルから中国東北部に分布するゴビ砂漠は、日本に最も近い砂漠でもあります。 Q ゴビ砂漠の周囲には、乾燥地帯が広がり、そこでは古くから遊牧民が生活しています。 Q およそ300万年前、氷期のはじまりとともに、ゴビやタクラマカンの砂漠地帯から、偏西風で運ばれた細かい砂の粒子が、東側に広く厚く堆積しています。 中国の黄河中流域を中心としたこのような地域は、黄土高原と呼ばれています。 Q 黄土は数十mの厚みで堆積し、特有の浸食地形を示します。 水で削られた黄土は黄河によって運ばれ、下流に堆積し、広大な平野をつくりました。 Q 黄土は風に乗って日本にも運ばれます。 Q 春先に見られる黄砂現象は、はるか中国から運ばれた、非常に細かい砂の粒子が降り積もる現象です。 Q パリの赤い雪と同じように、日本にも砂漠の砂が少しずつ、降り積もっているのです。 Q 日本もまた、砂漠とは無縁ではありません。 |
風下砂漠・・・ソノラ砂漠 |
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空撮 衛星雲写真と風向 サボテンの風景 CGソノラ砂漠のできかた ZBソノラ砂漠 サボテンの花 サボテン とげ サボテンに鳥が来る 花に蜂 フクロウ ロードランナー |
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8 6 18 15 6 3 4 5 10 3 5 10 4 1 3 4 |
Q 季節風や偏西風の風下に位置していて、風上側の降水で乾燥した風が吹き付ける地域にできる砂漠です。 Q 北アメリカのソノラ砂漠。山脈の風下にできた砂漠です。 Q 北アメリカの砂漠は、サボテンの生えた砂漠が多いのが特徴です。 Q この地域は、年間を通して西からの風が吹きます。西からの風は山脈で雨を降らせ、乾燥した風が吹き下りてきます。このため雨が降らず、砂漠になります。 Q 5月、メキシコ湾からの風が吹き、雨が降る季節です。ソノラ砂漠にも、緑が戻ります。 Q サボテンは、乾燥を防ぎ、水を蓄えるための身体のしくみを持った植物です。 Q ソノラ砂漠は、サボテンと共存する生き物たちの世界があります。 Q サボテンの花が咲くと、昆虫や鳥が、蜜や花粉を集めにやってきます。サボテンにとっては、受粉の役に立つ動物です。 Q サボテンに開けた穴をすみかにする動物もいます。 よくみると、入り口の周囲だけ、きれいにとげがぬいてあります。 Q わずかな水をからだに貯めて成長するサボテンを中心に、ソノラ砂漠の生き物たちは、不思議な生態系を形作っているのです。 |
冷涼海岸砂漠・・・ナミブ砂漠 |
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ナミブの海岸+地図 砂丘と海2カット 霧の朝 霧の水滴 キリアツメz-up 走るキリアツメ 霧を待つ 水滴が身体にたまる 足上げカナヘビ カメレオン キリアツメぱくっ 転がるクモ カナヘビ襲う 花と蜂 蜜 トカゲ ロードランナーとヘビ 砂丘 砂漠の太陽 |
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Q 冷涼海岸砂漠 Q 寒流の沿岸で、気温が低いために上昇気流が発生しにくく、従って年間を通して降水量が少ない地域にできます。 Q アフリカ南西部、ナミビアの海岸に拡がるナミブ砂漠。 Q 沖合には、南から寒流が流れてきています。 このため、海面付近の気温が低く、上昇気流の発生が押さえられ、雲ができません。 Q 海岸まで砂丘が続いています。 Q 1年を通して雨はほとんど降りませんが、10日に一度くらい、海の方から明け方に霧がやってきます。 Q ナミブ砂漠の生物には、この霧を上手に利用して、水を蓄えるものがいます。 Q ゴミムシダマシの仲間、ハシリキリアツメです。 風に向かって身体を広げ、自分の身体に霧の水滴を集めます。 Q ハシリキリアツメは、こうして身体の中に、大量の水を蓄えて、乾燥に耐えて生きています。 Q 昆虫だけではありません。砂漠の環境に適応したさまざまな動物や植物がナミブ砂漠で暮らしています。 Q 動物たちは、栄養とともに、昆虫の蓄えた水を得て、過酷な砂漠の環境で生き延びているのです。 Q 動物たちが陸上に進出して4億年あまり。 陸地のあらゆる環境に、生態系がつくりあげられています。 Q 砂漠という極限環境にも生物は適応し、水や養分を通じた物質循環をおこなっています。 Q そして、大陸の移動や山脈の形成、海流の変化などを通して、地球史とともに、砂漠もまた変化を繰り返す存在なのです。 |