リテラシー学群 分子・生命・地球科学コース

 

吉田真史 教授/化学(1)(2), 化学実験, 科学技術史(共通), 建築都市環境論(建築都市学群)

研究の作法, 統計解析特論, 計算科学特論(大学院)

高木晋作 講師/化学(1)(2), 化学実験, 化学基礎(共通)

堀越篤史 講師/化学(1)(2), 化学実験, 環境と社会(共通)

倉田薫子 講師/生物学(都市基盤工学科), 化学(1)(2), 化学実験, 環境概論, 環境と社会

海外体験実習(2)(共通)

萩谷 宏 講師/地学(1)(2)(建築学科), 地学(都市基盤工学科), 建築都市環境論(建築都市学群)

環境概論, 化学実験, 環境と社会, 海外体験実習(1)(共通)

研究概要

1)物理化学の理論をもとにした計算科学的手法や機器分析手法により、機能性物質の設計や分析を行うほか、自然界における生命系システムの解析を行っている。2)生物の形態や遺伝子の分化から、種の進化過程を調べ、また特殊な条件での種多様性の形成を、フィールドでの観察と室内実験をもとに、分子生物学的手法を用いて研究している。3)46億年の地球の歴史を通じて、地殻がどのように進化してきたか、地層や岩石の化学組成を手がかりにして研究を進めており、過去の地表環境や、大陸の分裂や移動、衝突といったダイナミックな変動を国内外のフィールド調査から読みとることに努力している。

 

主な研究課題

1.化学研究室(吉田真史教授、高木晋作講師、堀越篤史講師)

(1)量子化学的手法による新規化合物(液晶、色素、医薬品)の分子設計

(2)マングローブによる海洋環境浄化法の開発

(3)分子動力学法による生体系(DNA、タンパク質、微生物モーター)の解析

(4)超臨界二酸化炭素による生理活性成分(香料、医薬品)の抽出

(5)新しい光散乱法によるコロイド溶液の解析

2.生命科学研究室(倉田薫子講師)

(1)マレーシア熱帯林における生物の遺伝的多様性保全に関する研究

(2)ニューカレドニアの種多様性を高める環境要因の解析

(3)特異な進化をした食虫植物である、ウツボカズラ類の生態について

(4)蛇紋岩土壌に生育する植物の適応の進化論

(5)動物園、植物園、博物館などにおける環境学習に関する研究と実践

3.地球科学研究室(萩谷 宏講師)

(1)フィジー諸島の石灰岩に記録された、1500万年前の海面変動と礁環境変動解析

(2)伊豆大島火山の噴火経過に伴うマグマ組成変化を読む

(3)フィジー諸島における遺跡分布と住環境の変遷

(4)日本の海岸砂の鉱物・岩石組成の変化とその原因の解析

(5)火山岩・堆積岩の微量元素組成から推定する地殻発達過程とその地球史的な変化

 

分子・生命・地球科学コースの特徴

 物理や化学を中心として、地学から生物学まで、非常に広範囲の勉強をすることになる。研究テーマは自由に選ぶことができるが、いずれも、流れ作業的な研究ではないので、自分で勉強する意欲のあることが大切である。特に、生命科学研究室・地球科学研究室では、野外に出て生の自然と向き合い調査することが基本であり、何でも見てやろうという旺盛な好奇心と行動力が必要となる。卒業後の進路としては、教員、公務員、博物館の学芸員などの他、企業の分析部門の専門技術者、番組制作などマスコミ関係を想定している。