フィジーでの現地調査

 2004.11.18-22

日程

18日
14時学生部屋集合。藤井さんは環境情報でビデオを借りてそのまま大井町線で移動。14:50に中島到着。見送り星野・味岡の2人がついて来てくれる。タクシーで荷物を運び自由が丘へ、大井町で藤井さんと合流し切符を買い、東京駅で待つこと30分。成田で坪井君と合流。17:40チェックイン、18:00出国審査、18:20C84ゲート。定刻よりやや遅れて出発。成田は雨。

19日
7:10ナンディ空港到着後、イノケさんとツマさんに出迎えていただき、 お土産(ぽんぽこおやじ)を渡して、タノアにチェックインして荷物をお いて、そのまま8:30にガリマーレに向けて出発。10:30にコロニサガナ、セ ブセブ、タワタワンジに12時、昼食後、たまらず昼寝。14:10に起きだし、 QDH11に向けて斜面を登り、途中で地形観察、石灰岩と下位の岩相境界位置 チェック。QDH11の位置登録、さらに山の上の150年前の集落の遺跡まで登 り、全体の状況観察。山を下りて、藤井さんはコアボックスのQDH11のサン プル探し、他3人で西側の地形観察。位置確認の実習。17:30に村に戻り、 トンガで渡河して表道でシンガトカへ。途中で日没。事故車1台遭遇。タ ノア到着19:40。夕食20:40。パスタとピザのバッフェ。当たりはずれあり。 21:40解散。坪井君がネットにつないでいる間に就寝。

20日
3:30起床。ネットにつなぎ、メールのチェック、返事を書き、初日の記録をまとめ、webにアップ。ハワイ関係の連絡など。電話線経由の32kだが、ネットにつながるのはありがたい。ビジネス宿としてはタノアは安心できる。タクシーも自前で持っているようで、料金は安心。
5:30には明るくなる。入浴。6:00過ぎに坪井君が起きだし、僕は昨日の昼飯の残り物(冷蔵庫に保管。ああ文明の利器!)とコーヒーで朝食。坪井君は途中で買うことにして朝飯はなし。8:00にロビー集合。しかし女性2人が遅れる。迎えのイノケさんも少し遅れたので、問題なし。無線機が所在確認に役立つ。ケネディの事務所に寄って、ガードマンにバッテリーを渡し、ナンディ経由でシンガトカへ。途中、道路混雑で裏道を使う。渋滞のついでに初めての学生がナンディタウンを見学できたのでよかったが。街道に出てきたところで道路をふさいで空荷のサトウキビ列車が横断。延々と貨車が続き、渋滞。これを抜けると、突然交通量が減り、道は快適。シンガトカで昼食を買う。昨日覚えたパン屋で総菜パンを買う。少し安い。坪井君はラッキーコーナーでチキンアンドチップスを買い、それを朝食にする。油ぎとぎとは仕方がないが、僕には朝から食えんなあ。中華系のお店は味は確かだ。今日も表道というか、シンガトカバレーロードでガリマーレに向かう。トンガで渡河し、10:30タワタワンジ着。
ガイドの村人2人が加わり、まずはqaraqara ck.のコンクリート橋へ。対岸の河原まで車を進め、そこから出発。まずは河原の石の観察。セオリー通り。鍾乳洞まで歩き、そこで小休止。イワツバメが無数に飛び出してくる。対岸の露頭の観察。今回は水が全くなく、地層がはっきり見える。礫の風化がひどく、ボロボロだが。土石流堆積物の説明。丘の登り口でまたレキ岩。フレッシュそうな礫を採取。坪井君がハンマーを気に入って勝手に割ってくれる。トタン小屋を越えて石灰岩の尾根へ。途中、赤い礫が入った石灰岩を採取。GPSで位置のプロットをさせる。さらに地図の読み方。現在位置の確認。沢筋の確認。
正面の深い森を見ながら、石灰岩の分布について説明。地質図を書けるよう、位置を確認、データを整理させる。放牧の馬に喜ぶ学生1名。佐藤先生の道路造成のルート案をイノケさんから聞く。なるほど緩い斜面があり、これなら車で上れそうだ。ボーリング案を聞く。12:45昼食。日差しは強いが、雲が流れてきて、風もあって涼しい。草の斜面を吹き上げてくる風が心地よい。もと来た道を戻りながら走向傾斜を測る露頭を探す。石灰質レキ岩と砂岩の境界でN50゚E60N、火山性砂岩の露頭でN35E58N。北傾斜なのが不思議なところで、構造的に大きな境界…たぶん断層境界をつくらないと説明できない。14:00にタワタワンジ村着。僕は藤井さんとQDH11のコアからの試料採取と記載の手伝い。中島さんには周囲の地形の把握と、30年前に放棄された住居跡の確認を指示し、イノケさん、坪井君についていってもらう。混乱があったが、まあいいとして。作業が終わって坪井・中島が帰ってきたところで、すごく甘いパイナップルを村人にごちそうになる。16:00終了。シンガトカ経由でナンディへ。明るいうちに帰るので助かる。18:10タノア着。一眠りしたところをたたき起こされ、19:10タノアから夕食に出かける。19:45中村レストラン。中村さんはお元気。安く仕入れたというロブスターのみそ汁に感激。労働の後のビールがうまい。キュウリの浅漬けを出してもらう。日本風のキュウリは珍しい。カツ丼、焼きそば、焼きめしを頼む。うまい。一同感激する。中島さんが中村さんのところのイヌに興味を示す。マナ島の水崎さんが先に来ていてびっくり。前回のお礼を述べる。UTCの野田さん、広田さんにも会う。来年もよろしくお願いしますと挨拶。21:40、迎えに来たタノアのタクシーの運ちゃんが現れたのでお会計。ホテルに戻る。坪井君たちはなにやらパソコンにつないでいるようだが、僕は即座に寝る。

21日
3:00に起きだし、風呂。メールの処理。紅茶を入れて、ほっと一息。ハワイ行きの学生からメールが数通届き、安心。連絡が届いているらしい。webサイトが見えないと連絡。昨夜アップするのを忘れたことに気づき、即座に追加。これで読める。記録をつけ、返信を3つ、中野さんにメール。夜の間に採取したサンプルの確認と記載を藤井さんが済ませたようだ。9:00に学生に連絡。午前中Nadiに行くかどうか尋ねる。行く気はあまりなさそうだったが、中島さんが行きたがったので急遽出発。10:00過ぎにタクシーでNadiへ。僕はその間にメールの処理、いくつか仕事を片づける。
11:50ホテルの玄関へ。11:57カタリーナさんがバンに乗って到着。学生たちは12:00ちょっと過ぎにNadiから帰着。物品を部屋に置き、出発。車中で中野さんと電話で話す。Nadiでランチ調達。中華屋さんでテイクアウトを頼む。待っている間、席に座っていると隣の中国系の夫婦の幼児が愛想がいいので女子学生が相手をして遊ぶ。藤井さんがMHに水ボトルを買いに走る。10分ほどでランチボックスが用意される。牛肉のチョプスイ(野菜炒め、ライス付き)2つとチキンの炒飯2つ。各5.5$なのでまあまあ安い。ずしりと重い。藤井さんの回収にMHへ。無線が役に立つ。12:50頃Nadiを出る。順調にSigatoka方面へ。13:30頃シンガトカ砂丘のビジターセンターに到着。木の下のベンチで昼食。量が多いがランチは好評。覚えておかねば。満腹してから砂丘の一周観察路に。見晴らしがよく、風が心地よい。砂丘登りでみな苦しむ。風上側と風下側の砂のパッキングの違いを説明。砂浜に出ると波が荒く、風も強い。軽石や流木が打ち上げられているのは満潮線より上であることを説明。砂地を歩いて先へ進む。IronWoodというのは松の仲間なのか。ロビンソン・クルーソーに出てきた斧がボロボロになる木のような。マホガニーの林で、中島さんがマホガニーとアボリジニーを勘違いして、妙なことを口走る。15:15シンガトカ砂丘発。途中、売店に寄りジュースを買う。店の前でアイスを食べている子どもが居るので坪井君がそれを求めるが出てきたのはロックアイスだった。ナタンドラの手前で山焼きに遭遇。
15:50ナタンドラ着。砂浜に出る。運悪く満潮に近い。石灰質の砂に混じるサンゴ片や貝殻片の観察。コアの断面で見た模様と、二枚貝や巻き貝の切断面の比較。ようやく納得してもらえる。親馬について歩く子馬を見て馬好きの中島さんが喜ぶ。 17:15ナタンドラ発、18:10センタイ着、ツマさんに出会って驚く。土曜に戻ってきたとの話。センタイで夕食。カタさんを含めて6人。にぎやかに過ごす。20:20センタイ発。タノアへ。宿で今回のまとめをプレゼンさせる。22:00ごろ意識不明。

22日
5:00起床。入浴。5:50あたりが明るくなる。6:30坪井君起床。夢の話を聞く。新興宗教に潜入するストーリーらしいが、なぜか僕も潜入していて、逃げ回っていたらしい。7:15無線で藤井さんたちに連絡。朝食を7:30に設定。一度くらいはタノアの朝食を経験してもらわないと。朝食前に日本の中野さんにメール。お礼と試料の扱いについてお伺い。7:30朝食。フルーツを味わってもらう。やはり村の方がフルーツはおいしいという評価。それはそうだろう。インドからの帰化動物の嘴の黄色いトリがやってくる。中島さんはかわいいと言って喜ぶが、トリは恐竜の子孫なんだがなあ。4人ともコンチネンタルで済ませる。8:15引き上げ。荷物をまとめる。8:48カウンターのツマさんから電話。精算の話。一足先に部屋を出て、会計処理。ツマさんがタクシーを1台呼び、荷物と人員を分けて空港へ。チェックイン。搭乗券を受け取ったところで中島さんがメガネを忘れてきたというので、ツマさんとタノアに戻る。僕は搭乗券を落としてしまい、探し回る。結局落としてすぐ係員が拾っていて、持ってきてくれたのだった。ああ恥ずかしい。中野さんからツマさんの携帯に電話。10:00頃、出国審査へ。トラブルが多いので、手荷物検査終了までツマさんが待っていてくれる。無事通過して、ガラス越しに手を振って別れる。時間がなく急ぎ買い物をし、搭乗。10:30定刻の出発。ほぼ満員。マロロライライ、マロロ、マナと続いて左の窓に見える。11:00飲み物、11:30には食事。忙しい。ここから日本時間で、9:30やっと片付け。成田到着予定は16:30。あと7時間。混んでいるとかなりきつい。
16:15到着予定とのアナウンスだったが、休前日のためか混雑で着陸を待たされる。16:35着陸。さらに駐機場が空いていないとのことで30分近く待たされる。無事に税関も通過して17:35に出る。バスと電車に分かれて、解散。18:17のNEX新宿行きで渋谷まで。荷物が重いので大井町線乗り換え尾山台ではなく東横線でそのまま多摩川下車、バスで帰る。20:35帰宅。

メンバー

 藤井、中島、坪井、萩谷

参考

フィジー実習

フィジー写真集2001-2002:http://www.nextftp.com/hagiya/


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