地球科学研究室−補足情報
2006.5.19
研究手法は、野外調査と室内での分析の2本立てです。
野外調査:
地質調査、簡易測量、ボーリングコア記載、試料採取。聞き取り調査(考古学)
調査場所:フィジー諸島ビチレブ島ガリマーレ地域−資源開発に関わる地質調査と環境保全・文化財保全
国内各地の火山、三浦半島、武蔵野台地、多摩丘陵、湘南海岸など
平均で年間60日のフィールド作業:
国外・・・フィジー諸島ビチレブ島・マナ島、ハワイ諸島ハワイ島、
国内・・・福島県いわき市、三浦半島、伊豆大島・箱根・浅間火山、大磯丘陵、岩宿遺跡、江ノ島etc.
室内分析:主に珪酸塩岩石・鉱物の化学組成分析。
分析機器は機器分析室の機材を使用 −XRF(蛍光X線分析装置)XGT(X線分析顕微鏡)EPMA(X線プローブマイクロアナライザー)を主として用いる。
他に、双眼実体顕微鏡、双眼偏光顕微鏡、岩石薄片製作用カッター・グラインダーがある。
・偏光顕微鏡により岩石の組織を観察し、岩石の履歴を読み取る。
・鉱物の固溶体組成から、マグマや岩石形成時の温度・圧力などの条件を読み取る。
・ppmオーダーの微量元素組成から、マグマ生成時/地表での元素濃集プロセス、地殻の進化過程をさぐる。
・実体顕微鏡+XGTにより砂の鉱物組成を判定し、その変化特性を探る。
その他の作業:
衛星画像解析、地形図読図、地質図読図、空中写真解析、GPSデータ解析、GIS、映像記録・編集
学外活動
科学教育番組制作・監修
博物館活動(東京大学教養学部自然科学博物館・美術博物館)
理科教育 −小中高の理科教育支援、検定外教科書執筆(講談社)、生涯教育(かわさき市民アカデミー)
研究の方向性:マスバランスを考えるのが好き。量と速度に置き換えて地質現象を考える。
まず現場に出て、自然の中に身を置いてものを考える。物言わぬものたちの声を聴く
現在の研究室学生と研究テーマ、進行状況
西戸貴紀(環境エネルギー4年):三浦半島の海岸砂の組成変化と起源の解析(仮)
−環境情報学科・吉崎研と協力して研究の予定。
卒業生の就職先分野:出版、石油小売販売、映像制作、自営(漫画家)。
卒業生学科別:2005卒:エネルギー基礎2(女2)2006卒:エネルギー基礎1(男1)建築1(女1)
研究室HP http://www.h-hagiya.com/lab/ 萩谷の連絡先:hagiya@ch.ns.musashi-tech.ac.jp