放送大学・実習用岩石薄片の偏光顕微鏡写真


 千葉学習センターにある岩石薄片の写真集です。面接授業・地球科学実習で使用しています。

 倍率は特に断らない限り対物10X、接眼10X、マイクロメーターは1目盛15マイクロメートルに相当。

 青1、かんらん石玄武岩。玄武洞。オープン。斑晶はかんらん石で、外縁部が変質している。石基は斜長石とかんらん石、火山ガラス。少量の単斜輝石。

 同上、クロス。かんらん石の短柱状の中央の結晶で直消光がわかる。

 青2、角閃石黒雲母石英閃緑岩。設楽。オープン。中央に角閃石、周囲に大きな黒雲母の結晶がいくつかある。

 同上、クロス。角閃石の干渉色と消光角がわかる。右側の双晶が消光位。

 同上、クロス。角閃石の左側の双晶が消光位。

 青2、無色鉱物部分、オープン。

 同上、クロス。斜長石と石英の集合になっている。斜長石は細かいアルバイト式双晶がよくわかる。

 青3、砂岩。オープン。

 同上、クロス。

 青4、黒雲母片麻岩。福島県石川町。ざくろ石を含む。オープン。

 同上、クロス。

 青5、かんらん岩。北海道様似町幌満。オープン。

 同上、クロス。

 青5、かんらん岩中の斜方輝石。オープン。

 同上、クロス。

 青6、花崗岩。岡山県万成。カリ長石部分。オープン。

 同上、クロス。


 コノスコープ像の例。黒雲母のC軸に垂直な薄片。光軸角2Vは10度程度なので、一見すると一軸性のコノスコープ像に思えるが、回転させると中心の暗部がずれるのがわかる。

 同上。雲母検板(530nm)を入れた状態。このように第I・III象限が相減、第II・IV象限が相加の干渉色を示す場合は、光学性が負号であるということになる。逆なら正号。この場合は二軸性負。


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