武蔵工大・工学部 土木工学科、建築学科 専門基礎科目
6 恐竜の世界 …中生代の地球
われわれはどこから来たのか(第6回)
2001.5.15 地学#6 萩谷 宏
説明図集
*恐竜の認識
19世紀初め、イギリスの医師マンテルが、夫人が採集したイグアノドンの歯を持ち込む。…恐竜の認識へ
初期の復元図(イグアノドン) …骨格復元に無理があるのはどこか?
イグアノドンは白亜紀の代表的な植物食恐竜。ベルギーの炭坑で多数の化石が発見され、非常にくわしく研究されたことでも知られる。四本足でも歩いたことが推定されている。前足に丈夫なとげを持つことも特徴。
*恐竜までの爬虫類の発展
ペルム紀前期の生態復元想像図。両生類(迷歯類)と哺乳類型爬虫類。
ペルム紀後期の想像図。キノドン類など、哺乳類型爬虫類の発展。恐竜の出現は次の三畳紀中期。
哺乳類型爬虫類と、哺乳類の頭骨の比較。哺乳類では、あごの骨の一部が耳小骨に変化している。
*恐竜以外の爬虫類の発展
三畳紀のノトサウルス。プレシオサウルス類(首長竜)などの祖先と考えられる海生爬虫類の仲間。イギリス。
ジュラ紀の魚竜化石。胎児を出産しているところが化石として保存されているように見える。魚竜が卵胎生であることを示す貴重な化石。ドイツ産。
*恐竜・海生爬虫類の絶滅と天体衝突イベントの影響。
白亜紀−第三紀境界に見られる、黒色のイリジウム濃集層。
イリジウム濃集層から検出される、マイクロスフェリュール(微小球粒。またはマイクロテクタイトとも呼ばれる)。衝突の衝撃で飛び散った、高温の岩石の溶けたしずくが、空中で冷えて、球形となって降ったものと考えられる。
同じく、黒色層から検出された、衝撃で変形した石英。衝突された側の地表付近の岩石が、破片となって吹き飛ばされたもの。偏光顕微鏡写真。
ユカタン半島北部の重力異常図。地表ではわからないクレーターの存在が、石油会社の探鉱に伴う重力探査で明らかになった。
重力異常を立体的に表現した図。深さ方向をかなり強調してある。
VTR:
・NHKジュニアスペシャル「ときめきティラノサウルス 〜恐竜大繁栄の謎」
図の出典:
・The history of Earth system. Stanley(1997),
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H.Hagiya (c)2001