**********2001前期・期末試験・採点結果について*****************
*試験は82点満点で採点した上で、18点を加えて試験成績とした。これを1/2に圧縮し、出席点と加えて期末成績とした。小数点以下は四捨五入(実質的に繰り上げ)。試験問題と配点 期末成績一覧
*残念ながら、試験を受けたにもかかわらず、不合格になった学生が数名いる。もともと、全部に出席していれば出席点とゲタで59点になり、最初の設問で「水素」と書いただけで合格になるように設定してある。不合格になった学生は、出席点が50%あると予告し、さらに救済措置として、欠席分はレポート提出でカバーできると告知してあるのに、後半の出席が1−2回だったり、レポートも出さなかった者である。自分に責任があることを自覚して欲しい。試験の欠席者についても同様である。
*出席点が50点分あるため、試験の成績が60点(素点は42/82)でも、「優」の成績がつく場合がある。できれば試験点で80点(素点で62/82)くらい取って欲しかった。試験点が90点(72/82)を越えていれば、今学期学んだことがかなりよく身に付いていると言えると思う。
*誤字が多い。用語の間違いや、論述の意図不明になる場合は、減点の対象とした。各種の試験もそうだが、社会人になったときに、誤字の多い文章を書いていると、非常に損をする。日頃から自分で注意しないと直らないので、気をつけて欲しい。話し言葉で答案を書かれても困る。誤字の多さや日本語の文法の間違いは、読書量と、文章を書く量の絶対的な不足を感じる。地学の知識よりも、そちらの方が心配になる。
*特に建築の答案に、同じ種類の間違いをした論述が目に付いた。試験対策として、誰かの書いた予想回答が出回ったのだろうが、他人の引き写しで事足れり、とする態度がよろしくない。解答(それもだいぶ間違っている解答)を丸暗記して、それで点数を楽に稼ごう、という姿勢では、自分の頭の進歩につながらない。出席カードの代返に対する注意を聞いていたのだろうか。この講義でいったい諸君は何を学んだのか。
自分の頭で考えて、なんとか学んだことを組織化しようと努力した、そのことがわかる答案が、土木の諸君には比較的多く、なるべく評価するようにした。ただ、明らかに勉強不足がわかる答案も目立った。講義に出席していればすぐにわかる問題も多かったのに、欠席して、しかも欠席分の内容をフォローしていないのでは、得点が低くても仕方がない。
*環境問題に対する意識の高さ、知識の定着が印象的だった。問題7の環境問題2つに対する解説は、得点率が高かった。ただ、地球温暖化と、局地的なヒートアイランド現象の取り違え、酸性雨、地球温暖化、オゾンホールの原因物質の混同などが多く見られた。